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prostate前立腺で起こる病気
前立腺とは?
前立腺とは男性のみにある臓器で、膀胱のすぐ下にあって尿道を囲んでいます。
前立腺の機能についてはまだわかっていない部分も多いのですが、精液の一部となる前立腺液を分泌することがわかっています。
また膀胱の出口を開閉することで、排尿のコントロールにも関与します。
この前立腺で病気が起こることがあり、代表的なものとして前立腺肥大症、前立腺炎、前立腺がんなどがあります。
こんな症状はありませんか?
- 排尿時痛
- 頻尿
- 残尿感
- 尿が出にくい
- 血尿
- 白く濁った尿が出る(尿混濁)
- 陰部の痛み・不快感
など
このような症状がある場合、前立腺に異常が生じている可能性があります。
そのままにせずに、お早めに東梅田泌尿器科へご相談ください。
前立腺肥大症
前立腺肥大症とは?
前立腺肥大症とは、加齢やホルモンなどの影響で前立腺が肥大し、尿道を圧迫してしまい排尿障害を引き起こす病気です。
はっきりわかっていませんが、生活習慣病と関連があるとよく言われています。体重が増えて、体脂肪が多いと女性ホルモンが増えやすくなります。また、40~50代に多くみられることから、加齢にともなうホルモンバランスの変化が原因ではないかと考えられています。
主な症状
- 残尿感
- 頻尿
- 夜中に何度もトイレに行きたくなる
- 尿が途中で途切れる
- 急な尿意
- 尿の勢いが弱くなる
- 尿が出にくい
など
治療方法
前立腺の肥大を抑えるお薬や、尿の通りを良くするお薬などを処方して経過を観察します。
十分な効果が得られない場合には、内視鏡下で肥大した前立腺を切除する手術や、レーザー治療などを検討します。
手術が必要なケースでは、適切な専門機関をご紹介いたします。
治療の流れ
受付
まずは問診票や質問票などを書いていただきます。(質問票:IPSS 国際前立腺症状スコア、QOLスコアなど)
ご自宅で記入していただき、持参いただくことも可能です。
質問表はこちら
尿検査
尿に血尿やバイ菌が混じっていないか等を検査します。 (受診の時はできれば尿をためて受診にきてください)
診察室
・医師に症状について相談をして、問診を受けます。
・超音波検査(エコー)で前立腺の大きさや残尿量などを検査します。
(下半身の露出や痛みを伴う検査は基本的にありませんが、症状によっては詳しく調べるための検査をすることもあります。)
(実際のエコー画面 前立腺体積が60ccと高度な前立腺肥大症の所見です)
検査終了後
・検査結果の説明を受けて薬の処方を受けます。
・薬は医師の指示通りに服用して治療しましょう。
次回来院時
・薬を服用してからの症状の変化などをみて、薬の追加や継続などを相談しましょう。
前立腺炎
前立腺炎とは?
前立腺炎とは前立腺で炎症が起こっている状態を言い、急性と慢性に分けられます。
急性前立腺炎は細菌感染が原因で起こり、38℃以上の発熱や頻尿、排尿時痛などの症状が現れます。
慢性前立腺炎は20〜40歳代の方に多くみられます。
下腹部や鼠径部の違和感、頻尿、残尿感など様々な症状が現れます。デスクワークの方、運動不足やストレスなどでなりやすいとされています。
主な症状
急性前立腺炎
- 38℃以上の発熱
- 頻尿
- 排尿時痛
- 残尿感
- 陰部の痛み
など
慢性前立腺炎
- 陰部の痛み
- 下腹部の違和感
- 頻尿
- 残尿感
- 排尿障害
- 精液に血が混じる
など
治療方法
基本的に抗生物質や抗菌剤を投与して治療しますが、急性前立腺炎で炎症が激しい場合には点滴が必要になります。
慢性前立腺炎も急性前立腺炎と同様に薬物療法が中心となりますが、急性前立腺炎よりも治癒までに時間がかかる傾向にあります。
前立腺がん
前立腺がんとは?
前立腺がんとは、前立腺にできる悪性腫瘍(がん)で、他の臓器と比べて進行が緩やかなため、他のがんよりも早期発見により治せる可能性が高いと言えます。
初期には自覚症状はほとんど現れませんが、進行すると排尿障害や排尿時痛、血尿、精液に血が混じるなどの症状が現れます。
主な症状
- 排尿障害
- 排尿時痛
- 血尿
- 精液に血が混じる
- 頻尿
- 残尿感
など
初期には自覚症状はほとんどありませんが、進行するとこのような症状が現れてきます。
前立腺がんを早期発見するために
前立腺がんは初期には自覚症状が現れないため、早期発見が難しいとされていましたが、現在ではPSA検査という血液検査により早期に発見して治療に繋げることが可能になっています。
ご家族に前立腺がんにかかった方がいる場合、発症リスクが高まりますので注意が必要です。
定期的にPSA検査を受けるなどして早期発見に努めるようにしましょう。
PSA検査
PSA検査とは前立腺がんを早期発見するためのスクリーニング検査で、がんがあると前立腺の上皮細胞から分泌されるタンパク(PSA)の値が高くなるため、これを測定して前立腺がんの可能性を調べます。
PSA値が4.0ng/mL以上だった場合、前立腺がんの可能性があると判断されます。
その他、必要に応じて生検を行って病理検査へ出し、前立腺がんであるかどうかを確認します。